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この記事を担当:こうたろう
1986年生まれ
音大卒業後日本、スウェーデン、ドイツにて音楽活動
ドイツで「ピアノとコントラバスのためのソナタ」をリリースし、ステファン・デザイアーからマルチマイクREC技術を学び帰国
金田式DC録音のスタジオにて音響学を学ぶ
独立後芸術工房Pinocoaを結成しアルゼンチンタンゴ音楽を専門にプロデュース
その後写真・映像スタジオで音響担当を経験し、写真を学ぶ
現在はヒーリングサウンド専門の音楽ブランド[Curanz Sounds]を立ち上げ、ピアニスト, 音響エンジニア, マルチメディアクリエーターとして活動中
当サイトでは音響エンジニアとしての経験、写真スタジオで学んだ経験を活かし、制作機材の解説や紹介をしています。
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AudioGateはKORGが開発したDSDレコーディング機能を備えたプレーヤーです。
nutubeを搭載したNU1や10Rなどの機器を導入し、USB接続すると、自動でアクティベートし、プロ版が使用可能となります。
Audio Gateは単品購入の場合は18500円と非常に高額なソフトウェアになりますので、10Rなどの機器との同時購入がおすすめ・・・というよりも機器と一緒に買う以外の選択肢が探してもないというレベルです。
10RはDACとしても非常にいい音ですので、お手頃に購入できるうちにゲットしておきましょう。
潤沢な予算がある方は、Nu1が激しくおすすめです。
Audio Gateの基本
ここからオーディオゲートをざっくりと把握していきましょう。
オーディオゲートのポイントをまずはまとめてみます。
ファイルは常に参照型
Audio Gateは常にファイル参照型ですので、オーディオファイルを読み込み際にファイルデータが二重になったり、移動したりされるということがありません。
ローカルディスクで管理しながら読み込み、Audio Gate内でプレイリストを作って管理すると言った具合になっています。
そのため、外部ストレージで保管している高音質ファイルやDSDファイルも読み込めますが、その場合は、ファイルの転送速度に注意してください。
通信方式 | 平均転送速度 |
---|---|
Thunderbolt 4 | 40 Gbps |
USB4 | 40 Gbps |
Thunderbolt 3 | 40 Gbps |
USB 3.2 Gen 2×2 | 20 Gbps |
USB 3.2 Gen 2 | 10 Gbps |
USB 3.2 Gen 1 | 5 Gbps |
USB 3.0 | 5 Gbps |
USB 2.0 | 480 Mbps |
シリアル (RS-232) | 115.2 Kbps |
右上のメニューから、ファイルを追加、またはフォルダーを開くから追加できます。
itunesを使っている方はライブラリから追加できます。

DSDレコーディングができる
DSDレコーディングができるのは本当にすごいこと。
それが2015年時点で出来ているわけですから本当に素晴らしいですね。
10RではRCAのインとアウトがあり、レコードプレーヤーから直接10Rに信号を送れます。
しかもなんとフォノイコライザーを選べるというところ。
これが10Rのすごいところであるわけです。

この右上のボタンで編集レックモードに切り替えます。
切り替えると、赤丸のレコーディングボタンが登場し、レックセッティングのボタンが登場。
ここで録音のセッティングをしていくわけですね。

録音設定の画面。
このあたりのGUIはもうスマホのアプリっぽいほどのシンプルさで、特に迷うことなく設定していけると思います。
各イコライザーのカーブの特徴について少しだけまとめておきましょう。
ただし、MCカートリッジをお使いの方はLine入力にしないと大変な音になってしまうので、注意してくださいね。
MCカートリッジの名機10選各イコライゼーションカーブの特徴
- RIAA
- 現代の標準的なイコライゼーションカーブで、1954年に制定され現在も一般的に使用されています。ほとんどのレコードはこのカーブでカットされています。
- RIAA+IEC
- RIAAカーブにIEC(International Electrotechnical Commission)の補正を加えたもの。低周波数帯域でのカットオフ(20Hz以下のロールオフ)が加えられ、サブソニックノイズを抑える効果があります。
- NAB(National Association of Broadcasters)
- 主にアメリカの放送業界で使用されていた規格で、RIAAが一般化する前の放送用レコードに適用されました。
- COLUMBIA
- コロンビアレコード独自のイコライゼーションカーブ。RIAA制定以前のコロンビア製レコードを正しく再生するためのカーブです。
- FFRR(Full Frequency Range Recording)
- Decca(デッカ)によって採用されたカーブで、特に英国のSP盤や初期のLPで使用されました。
- AES(Audio Engineering Society)
- AESが提唱したイコライゼーションカーブで、放送や録音スタジオで使用されることがありました。
- EU78
- ヨーロッパ圏の78回転レコード向けのカーブ。78rpm時代のSP盤の再生に適しています。
- AM78
- アメリカ圏の78回転レコード向けのカーブ。SP盤の種類によって、EU78と使い分けることが推奨されます。
- POSTWAR78
- 戦後(Postwar)の78rpm SP盤用のカーブ。戦前のSP盤とは異なるイコライゼーション特性を持ちます。
これらのカーブは、特定の時代やレコードレーベル、用途(放送、SP盤など)に応じた最適な再生を可能にするための設定です。
特に古いレコードをデジタル化する際、元のカーブに適した設定を選ぶことで、より忠実な音質で再生・録音できます。
この機能こそが、Audio Gateの真骨頂であるともいえますよね。
色によって音質がわかる
これはAudio Gateというよりも、10Rの機能ではあるわけですが、地味にめちゃくちゃいい機能。
色 | 意味 |
---|---|
緑 | USB接続が有効 / 44.1kHz・48kHzのサンプリング周波数 |
紫 | 88.2kHz・96kHzのサンプリング周波数 |
白 | 176.4kHz・192kHzのサンプリング周波数 |
明るい青 | 2.8MHzのサンプリング周波数(DSD) |
暗い青 | 5.6MHzのサンプリング周波数(DSD) |
赤(点滅) | 録音待機中 |
赤(点灯) | 録音中 |
音質に関してはAudioGate内でオート設定にしていれば、自動的にそのファイルの最高音質に切り替えてくれますので、今どの音質で視聴しているのか?が色を見れば一目瞭然。
結構地味に素晴らしい機能だと思います。
DSDからPCMに変換する方法
エクスポートから各種フォーマットを選んで書き出せます。
まとめて書き出したい場合は、プレイリストを作成して、選択したプレイリストからエクスポートしてください。
プレイリストは書き出し後削除しても問題ありません。
すべて参照型になっていて、元データが消えることはないので安心して削除できます。
ただし、Mac版ではMP3が選択できず、m4aとなっていますので、なんらかのプログラムを組んでいる場合は拡張子の変更に注意してください。