この記事の情報リスト
- 1 MC型カートリッジ仕様
- 2 DL-103Uの仕様
- 3 MCカートリッジの名機 10選
- 3.1 1、Ortofon SPU Classic(オルトフォン)
- 3.2 2、Ortofon Cadenza Black(オルトフォン)
- 3.3 3、Audio-Technica AT-ART1000(オーディオテクニカ)
- 3.4 4、Koetsu Rosewood Signature(光悦)
- 3.5 5、Koetsu Urushi Vermillion(光悦)
- 3.6 6、ZYX Ultimate 100(ジックス)
- 3.7 7、EMT TSD-15(EMT)
- 3.8 8、Miyajima Labs Kansui(ミヤジマラボ)
- 3.9 9、Sumiko Palo Santos Presentation(スミコ)
- 3.10 10、Transfiguration Proteus(トランスフィギュレーション)
アナログレコードの世界で、ひときわ輝きを放つカートリッジがあります。
それがDENON DL-103。
1964年にNHKとDENONが手を携え、放送局の音楽番組やレコード制作の現場でのモニター用として生み出されたこのモデルは、今もなお世界中の愛好家たちに支持されています。
DL103の制作工程についてのYoutube動画がありますので、シェアしておきますね。
オーディオ好きな方が、DL103と聴くと、おっ、いいですね〜となるわけです。
何より素晴らしいのが、1964年から現在も未だ現役で発売されているということ。
それだけ唯一無二の素晴らしい作品がDL103というわけです。
Amazonで普通に新品購入できます!
Amazonで価格をチェックこのカートリッジの核となるのは、音の細部まで正確に捉える発電機構。
磁力線が流れる磁界の中にアーマチュアを配置し、針が溝をなぞるたびに磁束が変化することで、左右のコイルに電圧を発生させます。
この仕組みが、原音のニュアンスを損なうことなく、クリアでバランスの取れた音を生み出す秘密です。
また、針圧が変わっても振動の中心がブレることがなく、安定した信号を出力。
これにより、音の歪みやバランスの乱れを最小限に抑えることができます。
さらに、カンチレバーには独自の二重構造を採用。
剛性を維持しながらも無駄な重量を削ぎ落とし、振動系全体の負担を軽減しています。アーマチュアの形状やダイヤモンド針の工夫も相まって、溝に刻まれた情報を余すことなく拾い上げ、ダイナミックかつ繊細なサウンドを再生します。
また、支持機構には、ピアノ線を用いた一点支持方式を採用。この仕組みが、レコードの音溝に沿って針が動く際の不要な振動を抑え、音楽本来の純度を損なうことなく届けてくれるのです。
左右のコイルは独立して配置され、チャンネル間の干渉を抑えることで、豊かなセパレーションと立体感のある音場を実現。
針先には高精度なダイヤモンドチップを採用し、接着剤の使用を極力減らした取り付け方法によって、振動系の軽量化にも成功。さらに、ダイヤモンドの最も硬い結晶軸を音溝と接触する方向に配置することで、耐久性も向上しています。
当サイトの管理人がレコードをDSDにする際はDL103を使用しています。
こちらのチャンネルはコンテンツID登録済みでシェアしていますので、DL103の雰囲気だけでも味わってみてください。
レコード紹介チャンネルDL-103U──さらに洗練された表現力
DL-103をベースに、さらなる音質向上を目指して開発されたのがDL-103U。
このモデルには、新設計のマグネシウム合金製ヘッドシェルが搭載され、共振を抑えつつ、より精密なトレース性能を発揮します。
また、全てのコネクター部には金メッキ処理が施されており、接点の劣化や接触不良を防止。これにより、微細な音の表現力がさらに向上し、滑らかで自然なサウンドを実現します。
過去から現在、そして未来へ──
DL-103とDL-103Uは、アナログサウンドの真髄を伝え続ける名機として、これからも多くの音楽愛好家を魅了し続けることでしょう。
MC型カートリッジ仕様
型式 | MC型カートリッジ |
---|---|
出力電圧 | 0.3mV(1kHz) |
再生周波数範囲 | 20Hz~45kHz |
出力インピーダンス | 40Ω |
適合負荷インピーダンス | 100Ω以上(トランス40Ω) |
左右分離度 | 25dB以上(1kHz) |
左右感度差 | 1dB以内(1kHz) |
コンプライアンス | 5×10⁻⁶cm/dyne(100Hz、レコードで測定) |
針先 | 0.2mm角ソリッドダイヤ丸針 16.5ミクロン(0.65ミル) |
適正針圧 | 2.5±0.3g |
自重 | 約8.5g |
付属 | 添付データ |
針交換 | 本体交換(¥13,000/1978、¥22,800/2015) |
DL-103Uの仕様
コネクター | 標準4Pプラグ、金メッキ |
---|---|
カートリッジ取付 | JIS 12.7mm幅 取付位置、3mmピッチ4箇所 |
オーバーハング調整 | スライド幅3mm(垂直調整可能) |
自重 | 約18.5g |
- ※1964年発表
¥16,000(1970年頃)
¥19,000(1978年頃)
¥24,762(2007年頃)
¥35,000(2015年頃)
DL-103U:¥21,000(1981年発売)
MCカートリッジの名機 10選

1、Ortofon SPU Classic(オルトフォン)
1950年代から続く伝説的モデル。重厚でアナログ的な温かみのあるサウンドが特徴。
特にクラシックやジャズの再生に定評あり。
2、Ortofon Cadenza Black(オルトフォン)
現代の高級MCカートリッジの代表格。深みのある低音と高解像度の音像表現が魅力。CNC削り出しのアルミボディを採用。
3、Audio-Technica AT-ART1000(オーディオテクニカ)
最先端技術を投入したフラッグシップモデル。
コイルをダイレクトに針先に配置し、極めて高い解像度を実現。
4、Koetsu Rosewood Signature(光悦)
日本が誇るハンドメイドカートリッジ。
ローズウッドボディによる美しい響きと、豊かな音楽性を持つ。
世界中のオーディオファンに愛される名機。
5、Koetsu Urushi Vermillion(光悦)
漆塗りの美しいボディと、独自のコイル素材による濃密な中域再生が特徴。特にボーカルや弦楽器の表現力が素晴らしい。
6、ZYX Ultimate 100(ジックス)
ナチュラルな音場表現と高いトレース能力で評価の高いブランド。
低出力設計ながら繊細な表現力が際立つ。
7、EMT TSD-15(EMT)
プロフェッショナルの世界でも愛用されるドイツの老舗ブランド。
太く力強い音と高い耐久性を備えたモデル。
8、Miyajima Labs Kansui(ミヤジマラボ)
ユニークなフルボディ支持構造を採用し、ピュアな音の再現性を追求。
オーディオマニアの間で高い評価を受ける一品。
9、Sumiko Palo Santos Presentation(スミコ)
アメリカ発の高級MCカートリッジ。硬質な木材を使用したボディが、自然な音の広がりを生む。ジャズ・ロック向け。
10、Transfiguration Proteus(トランスフィギュレーション)
非常に高い解像度と広大な音場表現を誇る日本の名機。
情報量の多いサウンドが特徴で、クラシック愛好家にも人気。
これらのカートリッジは、それぞれ異なる個性を持ち、求める音によって最適な選択肢が変わってきます。